村上龍 vs 村上春樹 ウォーク・ドント・ラン 8

 「もう最初っから頭はダチュラで東京をバーッと破壊しようというのしかないんですよ。早くそれを書きたいんですよね」。

 「村上龍 vs 村上春樹 ウォーク・ドント・ラン」の中で村上龍が語っているのを読んで、やっぱりなと感じたのが「「コインロッカー・ベイビーズ」。なんだかんだといっても、ダチュラによる破壊がまずありきなんですよね。もうこの部分が書きたくて書きたくて、逸る気持ちを抑えるのが大変だったとか。

 「物語が滞るということは一ぺんもなかった。同じシーンで何日も悩むっていうことはなくて。もっと綿密に書け、綿密に書けって自分にいいきかせるが、筆はどんどん先へいこう、先へ行こうとするわけです」。

 この作品の持つ圧倒的なスピード感は、もちろん作家の技術とか力量といったものもあるでしょうが、それ以上にそういった作家の逸る気持ちが文章に乗り移ってるんですよね。文章に憑依してるワケです。そしてそれは読者にも伝わってくる、だからあのパワー、あのスピード!

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