村上春樹 ノルウェイの森 Ex

 先日の事です。我が家の奥様に、村上春樹「ノルウェイの森」の書評をブログに書いた旨を話したんですよ。あっ、我が家の奥様は僕のブログを訪問した事がないんです。もっとも僕もその方が有り難いですけどね。

 で、その時「ノルウェイの森」を勧めてみたんです。そしたら最近、読み終えたらしいんですけど、何の感想も言わないんですよ。どうだったの、ってしつこく尋ねてたら、やっと一言。「この本のせいで、生きていくための力を根こそぎ奪われた、真っ暗な谷底に落とされてしまった。こんな本を書いた作家がノーベル文学賞候補になるような世界は、狂っている」と。

 彼女は、村上龍を猟奇趣味のエロ作家だと思ってるくらいですから、村上春樹に対してもそんなに多くは期待してませんでしたけど、というか、逆に村上春樹ならお気に召すかなという微かな望みがあったんですけど、本当に見事にはずしちゃいましたね。1ラウンドKO負けってカンジですか?

 読む人によって千差万別、文学っていいですよね!