村上龍 vs 村上春樹 ウォーク・ドント・ラン 6

 「村上龍 vs 村上春樹 ウォーク・ドント・ラン」。対談の中で、村上龍が2作目にあたる「海の向こうで戦争が始まる」を書き始める動機について触れているのですが、これがなかなか意外でびっくりするんですよ。

 「原稿用紙二百枚にすぎない限りなく透明に近いブルーは、もし仮に芥川賞を取ったとしても、本にならないんじゃないかと思ったんですよ、ブルー1つじゃ。本にならないときっとお金は入ってこないんじゃないかと思ってね(笑)。これはもう一本書いとかないと本にならないと思った」。

 「戦争」は、最初は原稿用紙にたったの2枚だったようです。この時の基本プロットが、海のこっち側の僕と向こう側に見える船。それを「ブルー」が出版される際に、その付け足しになるようにと40枚にまで膨らませ、更に、向こう側で起こるエピソードを書き込んだ。そうこうしているうちに、なんと「ブルー」は単独で出版されて、その後「戦争」は暫く放置されていたようです。

 「ブルー」とカップリングさせるために書いたとは。びっくりです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です