村上龍 裏JMMの海岸 Q:928

Q:928
 日本は今後、「高負担・高福祉」または「低負担・低福祉」、いずれかの選択をしなければならない、という指摘があります。その2つの選択肢には、それぞれどのような長所と短所があるのでしょうか。

編集長 村上龍 ジャパン・メール・メディア

 村上龍 裏JMMの海岸。難しい質問ですね。っていうか、この選択肢は二者択一って事でしょ。高負担・高福祉または低負担・低福祉、考えただけで辛くなりますよ。低負担・高福祉はないんですよね?

 これを読んでいる人からは、いつまでも子どもみたいにダダをこねるんじゃないよと云われそうですが、それでも僕は低負担・高福祉の道を、政治家も役人も更には国民全員でもって探って欲しいと思います。

 本当に国にも地方にも無駄な歳出はもう無いのか。天下り等で本人の実力以上に美味しい汁を吸っている者はいないのか。無能な公務員を雇い続けていないか。世代を超えた格差を作らないための相続税の捕捉は十分なのか。例の埋蔵金の問題はどうなったのか?

 様々な問題を棚上げにした状態で、二者のどちらかを選びたくないです。でも本当はそろそろどちらを選ぶか考え出さなくちゃいけないんでしょうね。なんか質問の答えになっていませんね、ごめんなさい。