Police / Reggatta de Blanc

 70年代後半、音楽シーンにパンクロックムーブメントが吹き荒れ、ファッションシーンまで呑み込み、パンク以外のモノは何もかもがカッコ悪く感じた時代。そんな中、パンクロックとして華々しく登場してきたのがPoliceです。

 でもパンクってよく聴いてみると、演奏はヘタだし、曲調も一辺倒だし、同じような事しか言ってないし、飽きるじゃないですか。でもPoliceだけは違いましたよね。それもそのハズ、パンクのフリをしてただけなんですよね。3人が3人、Police以前にもかなりの音楽キャリアを持ってますから。パンクの衣装だけを前面に纏ってたワケです。まぁ、ほとんど反則ワザです。

 1979年の2nd「Reggatta de Blanc」。おそろしく高い演奏技術に支えられ非常に高いクオリティを保ちつつ、一方でパンクの匂いもプンプンさせている。最高にカッコいい1枚です。これも無人島行きです。

 「Walking on the Moon」のベースライン、何のことはないこの簡単なフレーズの繰り返しが、どうしてこんなに聴く者の体を揺するんでしょ?