村上龍 ラブ&ポップ 12

 村上龍「ラブ&ポップ」。誰かが死ぬほど悲しい思いをしているから、というキャプテンEOの話を裕美から聞いたある男性がこう言います。

 「だって、それ、お前には価値があるってことよ、安売りするなってことよ」。

 どうです、コレじゃないですかね。すべての人に計り知れない価値があるんですよ、まして女子高生のような若い人達であれば尚のことです。援助交際をして得られるちっぽけな対価とは比べものにならない無限の可能性があるんですよ。援助交際をしようがしまいが、そんな事はあまり関係ないです。仮に援助交際をしたとしても、自分を安く売る事はない。それよりも援助交際をして指輪を買うよりも、もっと楽しい素晴らしい何かが必ずあるでしょ!

 この作品は、援助交際の是非を問う気もなく、彼女達に説教する気もなく、彼女達を憂う気もない。でも読み終わった後に、お前には価値がある、安売りするな、っていう龍さんの想いだけが優しく伝わってきませんか。そしてその想いは十分に強烈なメッセージに成り得るんじゃないかな!

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