村上龍 ラブ&ポップ 7

 村上龍「ラブ&ポップ」。ファーストフードのアルバイト店員に対するミョーに長い描写は本当に必要なのか、の続きです。

 ファーストフードのアルバイト店員って、舞台となった渋谷の街を象徴してるんだと思うんですよ。店員の話す言葉ってマニュアル化されているので機械的でしょ。会話というよりも街から聞こえてくる雑踏の音に近いですよね。つまり女子高生と渋谷という組み合わせを強く印象付けてるんですよね!

 アルバイト店員の話す言葉は、舞台を最高に演出する効果音またはBGMみたいなものです。読者は冒頭でこのシーンを読まされ、しかもあまりに強烈な印象を与えるために、この効果音またはBGMが最後までずっと頭の中で、そしてこの作品のイメージを支配するほど、鳴り続ける事になるんだと思います。龍さんは「共生虫」を評して、新しいモチーフには新しい文体が必要であると書いています。まさに「ラブ&ポップ」もそうですよね! 

 ところで超バニラシェイクって、ネーミングがスゴいですよね!

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