村上龍 ラブ&ポップ 6

 ええと、じゃあ。はい、ご注文をどうぞ。じゃあ超バニラシェイク。超バニラシェイクをひとつお願いします。かしこまりました、それではお会計のほう、二百六円となります、少々お待ち下さいませ。大変お待たせいたしました、ではこちらとなります。はい。おそれいります。

 村上龍「ラブ&ポップ」で、ストーリーに何ら影響を及ばさないにもかかわらず、もしかしたら最も有名なシーンとなっているのがこれ。延々と数ページも続くファーストフード店でのアルバイト店員とお客のやり取りです。

 こんな意味のない長い描写が本当に必要なのか。Webとかの書評を読むと賛否両論あるみたいですね。話の先を読み進めたいという早る気持ちが、この描写を敬遠したがるも分かる気がします。ですが一方で「ラブ&ポップ」を支配するイメージとはまさにコレですよね。読後何年もたってストーリーは忘れかけても、この描写だけは頭から離れない。

 僕はこの部分こそが作品の核なんじゃないかと思うんですよね!

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