村上龍「それでもわたしは、恋がしたい 幸福になりたい お金も欲しい」。「理想の男性と出会いたいんだけどどうやって見つけたらいいんでしょう」。龍さんの回答です。「理想の男性、なんだそれ」。
一般的な女性の頭の中には理想の男性像なるものが具体的にあるんでしょうかね。あったとして、そういう男性が現実に世の中にいて、しかも出逢う事ができるのかなぁ。そんな幻のようなものを追い求めるよりも、幾度となく恋を重ねるみたいなことのほうが、よっぽど楽しい人生だと思いますけど。
龍さんは、女性が何故、理想の男性像を定義したがるのか不思議だとしたうえで、定義することで安心したいんじゃないかと書いています。理想の男性像のスタンダードが社会状況の変化とともに崩れてきており、個別に選ばなきゃならないことに対する戸惑いと不安があるのだと。
恋におちる。そんなとき安心も不安も無いです、理性なんて働かないですから。もっとお気楽でもいいんじゃないですかね!