村上龍 共生虫 Ex

 今日は今日の風が吹き、困った時の「共生虫」。インフルエンザウィルスよ、そろそろ僕を解放しておくれ。村上龍「共生虫」再び。

 「共生虫」の中で、ウエハラくんが緑の工場へ向かう途中で公園を横断していくシーンがありますよね。ただ横切るだけだというのに、移動する彼の視界に合わせて公園内の人達を6ページに渡りこれでもかというほど執拗に描写する、超有名なあのシーンです。最近、何故かこの部分だけが無性に読みたくなるんですよ。この作品自体がものスゴく好きなので、もちろん全部通して読みたいっていう気持ちもあるんですが、それとは別のところでこのシーンだけを読みたいっていう気持ちも同時にあるんですよ。

 これってストーリーを読みたいのとは別に、描写だけを読みたいんですよね。この描写にクラクラしたい、この描写に酔いたいんです。このシーンがストーリーに及ぼす影響とかそういう難しいことなど考えずに、無心に。

 パワーがこもった文体には常習性があります。Drugのように。

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