村上龍 「希望の国のエクソダス」取材ノート

 今日から、村上龍「希望の国のエクソダス」取材ノートです。これ、最近再読してみたんですよ。「希望の国のエクソダス」ならいざ知らず、取材ノートの方を再読してるのは、世の中で僕くらいでしょ!

 取材ノートは、文字通りエクソダス執筆時における金融・経済・教育などの専門家に対する取材記録です。時は失われた10年の真っ只中。

 僕は失われた10年の中で、エクソダスが連載されていた時だけ一瞬とはいえ希望が見えた気がするんですよ。ITバブルと重なったという面もあるんですけど、やっぱり若いポンちゃん達に救われたんですよね。たとえ小説の中とはいえ彼らの活躍でパラダイムが変化しそうな気がしたんですよ。

 で、現在どうかっていうとサブプライム問題とエネルギー・食料価格上昇で、スゴくイヤな雰囲気が漂ってきましたよね。また失われた10年になっちゃうのかって事で、取材ノートを通じてもう一度思い出してみたかったんです、当時の気持ちを。ポンちゃんよ、再び!