村上龍 特権的情人美食 村上龍料理&官能小説集 5

 村上龍「特権的情人美食」。昨日に引き続き「ブルー・ベルベット」。

 僕はこの作品の主人公のようなケースに遭遇した事があるんですよ。TVドラマだったら修羅場でしょ。しかし現実にはやましいのかそうでないのかの判断が即座に付かず、かといって真実を知るのが怖くて尋ねる事もままならない。頭の中は真っ白にもかかわらず、限りなく平然を装ってみる。そして自分でもよくわからない制御できない雰囲気にいたたまれなくなって、主人公のようにその場から立ち去るくらいしかできないんですよ!

 シロかクロかがどうであれ、この雰囲気を打破するのは至難の業です。少なくとも疑惑を持った側に出来ることは数少ないです。これを機にギクシャクが続き2人の関係は終わりを迎えるのです。あっ僕の事?

 この作品の主人公はクロであったヨウコの弁明に嘘を感じ取り、その関係が終わります。帰還兵の場合はホントはシロだったのにもかかわらず、奥さんに会話の機会すら与えず、ショットガンを持ってきてズド~ン!

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