村上龍 エクスタシー 10

 村上龍「エクスタシー」。僕がすっかりカタオカケイコやレイコに心酔しきっちゃってメロメロになってるだけだと思ってるでしょ。その通り。でもそれだけじゃなくて、この作品、僕はすごくポジティブな気持ちになれるんですよ。

 ゴッホの問いに対するミヤシタの回答です。「ゴッホは、自分のレベルを最初の作品を描いた時に合わせてしまった、それ以外の自分はすべて許せなかった、それで自分を罰しようとしたんだと思う」。

 又、カタオカケイコがヤザキを称してこう云います。「あの男のエネルギーの素は、唯一元気な時の自分にレベルを設定して他の自分を憎むこと」。

 こういう生き方ってどうです。このような生き方をしていたら身が持ちませんよね。でもカッコいいですよね。このようにストイックに生きてこそ手に入るモノってあるんじゃないですか。設定レベルを下げて生きたってしょうがないでしょ。この作品を読むと自分の設定レベルが下がってきている事に気付くんですよ。そしてまた上げようとする。メロメロだけじゃない!

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