村上龍 368Y Par4 第2打 3

 村上龍「368Y Par4 第2打」。主人公カギヤが世界を相手にしていないというだけで感じる焦りや苛立ち。この感情、みなさん理解出来ますか?

 充分すぎる金を手に入れ、仕事はすこぶる順調、綺麗な女性に囲まれた生活。これで満足するのが普通ですよね。何故コンプレックスを持つ必要があるのか、焦らなければならないのか、苛立つのか?

 1つはステージの違いっていうのがありますよね。志が高ければ高いほど、現在のステージには満足出来ない。どうしても次のステージを目指さなければならない。黄金のエルクを射止めなければならないってワケです。

 もう1つは日本への憎悪です。コピー製品の量産に快楽は無く、バブルマネーは実力ではない。ジャパン・アズ・ナンバーワンと浮かれている馬鹿な国民。時代が少しズレますが「愛と幻想のファシズム」で描かれたと同じ醜く腐った日本が、この作品の源になっていませんか。そして今回選んだ道は、破壊ではなく日本からの脱出なんですよ。エクソダスです!

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