村上龍 日本経済に関する7年間の疑問 6

 村上龍「日本経済に関する7年間の疑問」。2001年2月26日「国民的一体感」。凶悪な殺人事件があった場合に、必ずメディアに被害者の葬儀の映像が流れる。この映像により、この犯人は共同体全体の共通の敵となり、結果的に国民的一体感を保つ役割を担っている。

 更に、国民的一体感を損ねると大変な事になるという幻想に支配されている。リストラを苦にして自殺を考える中高年も家族が餓死寸前なわけではない。国民的一体感の外にはじき飛ばされるという恐怖がそうさせていると。

 そういえばワイドショーは論外としても、ごく普通のニュース枠の中でも被害者の葬儀の映像は必ず登場しますよね。日本中みんなで悲しみなさい、日本中みんなで犯人を憎みなさいって。なるほど一体感がありますね。

 それにしても一体感を損ねると大変な事になるという幻想は困ったモノですよね。あっ龍さんは何も起きないって言い切ってますよ。僕もそう思いますけど。死ぬ事より大変な事って何よ?

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