村上龍 日本経済に関する7年間の疑問 4

 村上龍「日本経済に関する7年間の疑問」。2005年12月19日の「責任の所在」で、日産のカルロス・ゴーンの発言を例に、責任は必ず決定権とセットになっているべきもの。あるプロジェクトにおいて、その決定権を持っている人が失敗した場合に責任をとるべき人であると記しています。

 一方、それとは正反対の日本的なコミュニケーションが「暗黙のうちに相手を察して」「あ・うんの呼吸」「言わぬが花」「それを言っちゃおしまいよ」、だそうです。うわぁ列挙されちゃうとホント日本的。震えちゃいますね!

 でもごく当たり前にしょっちゅう使ってるでしょ。これ使わないと仕事にならなかったりして。まぁるく収めるのに最適ですもんね!

 ホントはみんな、決定権と責任がセットだということを知ってるんですよ。で、ワザと決定権をボヤかしている、責任とりたくないから。そして問題は大きくなり、個人の責任は宙に浮くんでしょうけど、その組織は破綻するワケです。あっ、僕ですか。ご心配なく。その代わりよく爪弾きになりますけど。