村上龍 日本経済に関する7年間の疑問 2

 村上龍「日本経済に関する7年間の疑問」。龍さんは「仲間意識」と題された2006年1月9日のエッセイで、郵政民営化選挙の時の反対派の議員を例に出して、群れる事にはリスクがつきまとうという事を書いています。

 解散前の反対派は、会合で皆が強きの議論をし驚くほど威勢が良く、自分たちの意見と行動がどれだけの整合性を持つのかといった冷静な戦略が欠けていた。そして全てが群れの内部で完結してしまい、閉鎖的になって外部に対する意識が希薄となっていったのだと。

 この状況よくわかりますよね。さぁ一致団結だ~みたいな時は、間違いなく外部は見えてないですからね。あの選挙、常識ある一般ピーポーであれば、どう考えたって反対派が勝てるなんて思わないでしょう!

 群れる事で強くなったような気がしている人は「半島を出よ」のホークス応援団になっている事に気付かないとダメですよね。本当のヒーローとは卓越した個人であり、大事なのは群れではなくネットワークですよ。