村上龍 昭和歌謡大全集 10

 村上龍「昭和歌謡大全集」のオタク青年達とミドリ会オバサンは、いつから単なる殺人を犯す者から、期待の破壊者へと変貌したんですかね?

 それは武器のグレードアップとパラレルなんじゃないですかね。初めて共通の目的を持った彼らは、今まで全くコミュニケーションが無かったにもかかわらず、少しずつ連携を始めます。日々をだらだらと過ごす事を止め、非常に戦略的な一面も持つようになります。

 腐った日本のシステムに呑み込まれ腐りきっていた主人公が、ある事を発端に目覚め、その異端ぶりを逆手にとって自らが破壊者となっていく。そして破壊者となっていく過程において、段階的に立ち位置が変化していく。ウエハラくんやイシハラグループの少年達がそうですよね?

 オタク青年達とミドリ会オバサンにおこったパラダイムの変化に応えているのが、凄まじいばかりの武器のグレードアップなんだと思います。そしてその必然としてあるのが最後の破壊です。

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