村上龍 半島を出よ 21

 村上龍「半島を出よ」。この作品の最大の読みどころは、物語のクライマックスシーンでもある「美しい時間」と題されたシーホークホテルでの攻防戦です。このシーンには数え切れないほどイロイロな事が凝縮されています。正直、今まで読んだどの作家のどの小説をも遙かに超える傑作シーンです。

 このシーンについてはいくらでも記事として書きたい事があります。福岡ドームや大濠公園のシーンのように、鳥肌シリーズにしたら何本もの記事を書けますね。ですが一方で、このシーンについて僕などが何か書評しちゃいけないような気もするんですよね。僕などがいくら絶賛しても、この本当のスゴさは伝わらないような気がするんですよ。

 僕は「美しい時間」という章の中で、それこそ鳥肌は立ちっぱなしでしたし、不覚にも涙を流した箇所も複数あります。過去に経験したことのないカタルシスも得ました。村上龍という作家の底知れないパワーをまざまざと見せつけられたワケです。

 「美しい時間」。非常に荘厳な章です!

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