村上龍 半島を出よ 2

 村上龍「半島を出よ」。僕がこの作品を読んだのは2005年のGWです。3月の発売と同時に買ったんですけど、途中間隔を開けずに一気に読まなくちゃいけないような気がしていて、何の用事もなく誰にも邪魔されない連続した2日間が到来するのを待ってたんです。よく読まずに我慢したでしょ!

 結局、GWまで待ち続けることになったんですけど、おかげで2005年のGWは、僕にとって忘れられないGWとなりました。それはひとえに「半島を出よ」が、僕の想像を遙かに超える大傑作だったからです。

 ところでwebとかで他の方の書いた書評とかを読むと、傑作だという意見に混じって、駄作だと言ってる人も少なからずいるんですよ。ビックリです。書評というのは、誰も見向きもしなかった埋もれた作品を傑作で~すと言うから意味があって、ベストセラーをつかまえて駄作だ~って叫んでみたところでしょうがないでしょ。勝敗が決した後なんだから。

 僕の場合は、これが龍さんの最高傑作なのかどうかを書きたいです。