村上龍 すぐそこにある希望 MEN ARE EXPENDABLE VOL.9 6

 村上龍「すぐそこにある希望」。日本が北朝鮮から攻撃を受けたら、アメリカが何とかしてくれるはずだと何となく思っている。何とかするというのは具体的にどういう事なのか。政治家やメディアはアメリカに対して、日本が北朝鮮に攻撃されたらどうやって報復してくれるのですかと聞くべきだ。

 ホントですよね。聞くのはタダなんですから。一種の禁句なんですかね。政治家やメディアというより、日本人全体として聞きたくないんでしょうね!

 まず攻撃を受けるというような有事を想像したくないという逃げがあるんじゃないですかね。危機感の欠如ですよね。又、アメリカの回答が日本人の期待に添うものでなかった場合、アメリカのイエスマンとしてしかその存在意義を見いだせなかった日本という国の立ち位置が根本的に崩れますからね。自我の喪失になっちゃうワケです。

 でもね~、そろそろ誰かがやらねば。そういうフタをし続けてきた事のフタを開けて。そういうことが未来に向けた国の戦略ってもんですよね?