村上龍 すぐそこにある希望 MEN ARE EXPENDABLE VOL.9 3

 以前、小学校1,2年生位の子ども達が「ホリエタカフミヨウギシャ」と言って遊んでいるのを目にしたことがあります。事件の専門性と子ども達の幼さにギャップがあって結構ショックでした。詳しい事を何も知らない子ども達にとって、ホリエモンは強盗殺人犯と同列の悪者ってワケです。

 村上龍「すぐそこにある希望」。龍さんは、ライブドアという会社の実態が不明であった事を前提に、応援演説をした武部幹事長・竹中大臣、並びにメディアの対応の稚拙さを批判しています。

 彼らのみならず、全証券会社・証券取引監視委員会・全投資家・直接関係の無い他のIT企業・他の政治家達。当時、ライブドアの時価総額が実力と同等と思っていた人なんて誰1人いなかったじゃないですか。事件の起こるずっと前から、それこそ全員が確信犯でそれぞれ都合のいいように利用していただけですよね。これはホリエモン1人の事件じゃないんですよ!

 前述の全員、東京ドームに一同に会して子ども達に頭を下げるべきです。「おじさん達みんな、ちょっち悪のりし過ぎちゃったんだ。ゴメン」ってね。