村上龍 超電導ナイトクラブ 4

 村上龍「超電導ナイトクラブ」。物語の基本プロットはこんなカンジです。

 いつものようにハイテク常連客達がワイワイとやっているところに、新顔のお客が登場します。新顔は唐突に悩みを打ち明けます。常連客達は自分と同種の人間だと判断すれば、親身になって相談に乗り、一致団結して悩みの解決にあたります。

 その悩みというのが実にくだらない。例えば、第1章では変態なんですと悩みを打ち明ける新顔。どんな悩みかと思い、そのシリアスな長めの話を聞いていれば、結局SMプレイを楽しもうとイロイロと画策しているうちに、様々な手違いでホテルの部屋に女性が5人も居合わせてしまったというのが悩み。そしてやっとの思いでホテルを抜け出てきたという。

 悩みが悩みなら、常連客達の解決策もスゴいです。その場からみんなでホテルに押しかけ1人ずつお相手をして無事解決。うぁ~くだらな~い。かくしてBarに戻り、ドン・ペリで祝杯。オモシロすぎです!