村上龍 カンブリア宮殿 村上龍×経済人 8

 書籍版・村上龍「カンブリア宮殿」。今日は京セラです。

 「会社組織を小さなユニットに分け、独立採算制でそれぞれに決定権と責任を持たせ、各ユニットの利害対立の調整のために哲学を共有させる」。これが京セラが導入しているアメーバ経営です。トップダウンで命令と指示が降りてくるピラミッド型システムではなく、繋がりがとても緩やかで現場でのスピードを重視したシステムです。龍さんはアル・カイーダを例に出して、このアメーバ経営を絶賛しています。

 以前、「愛と幻想のファシズム」の記事で、史上最強は誰かをコメントしあった事があります。史上最強は狩猟社でも「五分後の世界」のUG兵士でもなく、ポンちゃん達か「半島を出よ」のオタク少年達じゃないかと。

 ポンちゃん達はアル・カイーダのイメージにとても近いですよね。京セラのような巨大組織がポンちゃん達やアル・カイーダと同じシステムを持っているとはちょっと信じがたいのですが、全社的にそれに取り組んでいる事自体、すでに事業会社として最先端である事だけは間違いないですよね?