村上龍 カンブリア宮殿 村上龍×経済人 2

 村上龍「カンブリア宮殿」。サブタイトルにあるように22人の経済人とのトークが収録されています。この22人は全員が経営者ですので、経済人とは経営者を指しているようです。経営者でないと経済人ではないのか?

 本はトヨタ自動車会長、本田技研工業社長、全日本空輸代表取締役会長、花王取締役会会長という順番で収録されています。正直、このヘンはちっともオモシロクなかったです。誤解されると困りますが、この方々が詰まらない人間だという事ではないのです。充分すぎるほど努力を重ね、明るく、それでいて謙虚で、立派な方達だと思います。このような方達の元で働ければ幸せだろうなとも思います。でも、オモシロクないんですよね!

 何故かって。「愛と幻想のファシズム」ではないですけど、これら立派な大企業っていうのは、結局は旧来型の偉大なシステムなんですよね。天地をひっくり返すような破天荒な個人こそが、ホントは一番オモシロイです。

 しかしながら本は、後半になるにつれ、オモシロクなります。