短編集である村上龍「ニューヨーク・シティ・マラソン」の収録作品は9編です。「ニューヨーク・シティ・マラソン」、「リオ・デ・ジャネイロ・ゲシュタルト・バイブレイション」、「蝶乱舞的夜総会」、「ハカタ・ムーン・ドッグ・ナイト」、「フロリダ・ハリー・ホップマン・テニス・キャンプ」、「メルボルンの北京ダック」、「コート・ダ・ジュールの雨」、「パリのアメリカ人」、「ローマの詐欺師」です。
舞台はそれぞれニューヨーク、リオ、香港、博多、フロリダ、メルボルン、コート・ダ・ジュール、パリ、ローマです。「悲しき熱帯」が熱帯地方を舞台にしていたに対し、こちらは全て世界各地の都市ですね!
あっ、蝶乱舞的夜総会、読めないって。アセらなくても大丈夫。僕も読めませんから。そういう漢字アレルギーの方のために副題があります。「クレイジー・バタフライ・ダンシング・ナイトクラブ」です。
龍さんは長編ばかりが話題になりますが、実のところ、短編の中にホントに傑作が多いんですよ。この「ニューヨーク・シティ・マラソン」も傑作ぞろいです。それにしても文庫本の方のカバー、これ何。僕のイメージと全然違うんですけど。なんとかならなかったんですかね?