村上龍 ニューヨーク・シティ・マラソン

 お久しぶりです、Muteです。って久しぶりじゃない。今日から村上龍「ニューヨーク・シティ・マラソン」です。「悲しき熱帯」と並んで初期を代表する短編集です。

 「悲しき熱帯」は刊行が1984年、収録作品の初出が1978年~1981年。「ニューヨーク・シティ・マラソン」は刊行が1986年、収録作品の初出が1977年~1986年です。何故かこの2作品は、僕の中で1セットなんですよね!

 ところで龍さんの芥川賞受賞第1作は「海の向こうで戦争が始まる」だとばかり思われがちなんですけと、実はこの作品の表題作「ニューヨーク・シティ・マラソン」が芥川賞受賞第1作なんですよね。1977年2月に発表されています。「海の向こうで戦争が始まる」は同年の5月です。

 そして芥川賞受賞第1作だというのに、発表の場は日本版PLAYBOYなんですよ。お堅い文芸誌をワザとハズしてるんでしょ。カッコいい。日本版PLAYBOY、昔、お世話になりました。その節はどうも。