村上龍 愛と幻想のファシズム Eighteenth

 村上龍「愛と幻想のファシズム」。昨日で終わったと思ったでしょ。そうはイカそーめん。

 以前の記事で、トウジは「コインロッカー・ベイビーズ」のキクの生まれ変わりであるという龍さんの言葉を紹介しました。コインロッカーに遺棄された子どもが、憎悪だけを頼りに生き抜いてトウジのような強い大人に生まれ変わったのだと思うと、感慨深いものがありますよね。

 この作品の唐突な終わり方には賛否両論があったようですけど、僕は結構好きなんです。でも本当にトウジがキクの生まれ変わりだと言う場合には、この物語の幕の閉じ方に満足することはできないです。

 龍さんは先の文章の中で「その3人をまた小説に登場させることがあるかも知れない」とも書いています。僕は密かに期待しているんですよ。やっぱりキクには全てを破壊し尽くしてもらいたいし、アネモネと一緒にいてもらいたいし、最後には爆音と共にハイウェイを疾走してもらいたいんですよね。不敵な笑みを浮かべながら。

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