村上龍 限りなく透明に近いブルー 9

 今回の記事を書くために、10年ぶりに村上龍「限りなく透明に近いブルー」を再読したワケですが、率直なところスゴい作品だと思いました。10年前はあまりに過激なSEX & DRUG描写に振り回されただけだったのだと思います。

 以前の記事で書いたように、この作品をレビューするというのは一種の義務感のようなものからでした。しかし同時に、実は正直言うと今の段階で再読すればこの作品を好きになれるかもしれないという予感があった事も事実なんです。で、その予感は当たりましたね。そして想像以上にスゴかったです。

 「限りなく透明に近いブルー」は10年間に渡って、僕にとって飛ばなければならないハードルだったのかもしれません。ハードルを飛んだ今、僕は嬉しくてしょうがありません。

 あのぉ、高笑いしていいですか。ハッハッハッハッ!ハッハッハッハッ!