村上龍 空港にて 5

 村上龍「空港にて」。タイトル長いせいでさぁ、な~んか間が抜けたカンジになっちゃうだよね~。だから今日から文庫本のタイトルの方を使わせてもらうからね。プンプン。ってなんで僕は怒ってるのだろう?

 昨日の記事でも紹介した3編(コンビニ、居酒屋、公園)は、時間を凝縮した手法を使って書かれています。龍さんがあとがきで自らそう表現しています。これはあたかも時間の流れが止まっているかのような中で主人公の意識だけが活発に活動をしていて、それによってストーリーが展開していくというカンジです。

 時間の流れが止まるっていうくらいですので描写は非常に緻密です。中でも「コンビニ」がスゴいです。物語がはじまって終わるまでの時間はおそらく1分以内です。この時間の中で、どこにでもある真昼のコンビニを舞台に感動的な兄と弟のストーリーが盛り込まれていて、止まりそうな時間と超緻密な描写とが相まって、読んでいて徐々に不思議な感覚に囚われていきます。なんとなくクラクラしてきます。

 これも技術がなせる業、やはり技術ありきですね。

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