村上龍 ピアッシング 4

 村上龍「ピアッシング」。目を覆いたくなるような児童虐待シーンを幸か不幸か乗り越え、好き嫌いを通り越して客観的に捉えることが出来るならば、「ピアッシング」は俄然オモシロイです!

 だって殺人衝動のある男が自殺願望のある女にひょんな事から出逢うんですヨ。この設定だけでウズウズしませんか。こんな設定をよくぞ思いついたなってカンジですよね?

 「ピアッシング」の登場人物は実質的にはこの2人だけで、2人は出逢ってから物語の最後までずっと行動を共にしているんですよ。出逢ってから物語の最後までというのは、驚くべき事にたった一夜の出来事です。しかも2人とも結構アクティブに行動していくので途中に幾つもの惨劇があります。流血、多~いゾ。血、血、血。

 つまり読者としては、いつか自分は殺人現場を目撃することになるとずっと思いながら読んでいく事となるワケです。これは文句なくスリリングです。超傑作サイコホラーです!

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