村上龍 69 sixty nine 6

 村上龍「69」。ケンの1969年が幕を閉じた後も、小説「69」には続きがあります。それは「69」のほとんどの登場人物が実在の人物で、彼・彼女達のその後が記されているのです。「69」のリリース時に龍さんは32歳ですので、17歳から数えれば15年の年月が経っており、ケン以外の登場人物にもそれぞれの年月があるワケです。

 物語としての「69」は完全に完結しているにもかかわらず、不自然とも思える形であえて最後に挿入された登場人物のその後。新装版「69」のあとがきで金原ひとみさんも書いていますが、この部分には本当に感動します。どうしてでしょうかね。やっぱりそれが紛れもない事実だからなんでしょうね!

 物語「69」の中での登場人物はあくまで1969年の彼らであり、登場人物のその後の中の彼らにはそれぞれ何年かに渡る人生を感じるのです。15年という時間の存在感に圧倒され人生とはなどと思いを巡らしてしまう。

 小説「69」は意外にも奥が深いのです!

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