村上龍 テニスボーイの憂鬱

 村上龍の作品の中でも、話題になる事はほとんど無く、本棚にあってもか~るく素通りされてしまうであろう、重要度が極小の扱いをされているのが「テニスボーイの憂鬱」です。

 主人公のテニスボーイは、土地成金のボンボンで、頭の中はテニスと女だけ。毎日のようにテニスクラブに通い、週に何度も奥さん以外の女性(とびきりの美人モデルだったりします)と、夜の街に繰り出す。乗ってる車はメルセデスベンツ450SLC。金は有り余るほどあるから、それでステーキ屋を経営、よって肩書きは社長。テニスボーイ、どう考えてもイヤな奴ですよね。それともうらやましいですか?

 僕はというとうらやましいです。こんな生活がしたいです。テニスボーイにあこがれてしまいます。

 というワケで、僕はこの作品「テニスボーイの憂鬱」が大好きです。